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2019.09.02

故郷へのノスタルジーが産んだ館 皇太子も訪れたブティックホテル

© Scott McClellan

カナダの東端であるニューファンドランド島。海辺から遠く大西洋を望むと、その先にはヨーロッパ西端の国・アイルランドがある。かつて海を渡った男はこの地で財を成し、はるかかなたの故郷を想って豪邸を建てた。語るべきストーリーがぎゅっと詰まっている、それがホテル『Ryan Mansion』である。
 

© Scott McClellan

19世紀の終わりごろ、アイルランドでは深刻な飢饉に悩まされていた。ジャガイモを主食としているにもかかわらず、黒死病というジャガイモの病気が流行り食物不足に陥ったのだ。当時は英国の統治下で、ただでさえ食糧難だった時代。アイルランドから、多くの人々が命をかけ全財産をなげうって海を渡った。目指すは新大陸。そう、アメリカ大陸である。
処女航海でアイスバーグに衝突し海の藻屑と消え去った悲劇の豪華客船「タイタニック号」にも、そのように海を渡るアイリッシュが多く乗船していた。もちろん、彼らがいたのは豪奢なしつらえのメインデッキではなくて、船倉の下の下、最も安い船室であったことは映画『タイタニック』でも描写されている。それはおそらくほかの大西洋を横断する船の中でも当時頻繁に見られた光景に違いない。――新天地で成功をおさめたジェームス・ライアンもまた、こうして海を渡ってきた男のひとりだった。
 
ジェームスの息子、ジョン・ライアン氏は漁業で成功をおさめ、ニューファンドランドで最も富みを得た人物として名を馳せた。セント・ジョンズに邸宅を建設する際、建材の多くをヨーロッパから取り寄せているのは、故郷に錦を飾るような気持ちだったのかもしれない。階段の彫刻などはタイタニック号の内装をほどこした職人と同じ人々によってつくられており、1911年、その時代の最高級と最先端ばかりを集めた豪邸ができあがったのである。その翌年にタイタニック号が沈むなど想像もしなかっただろうけれど。
建設後100年が経過した現在も、ライアン家の屋敷はセント・ジョンズ一の豪邸として知られ、ホテルに転じた翌年の2009年には英国のチャールズ皇太子とカミラ夫妻が宿泊している。
ヨーロッパの豪華な装飾に囲まれて過ごす休日。故郷を離れ新天地で生きることを決めた、いちアイルランド青年の望郷の念が感じられるに違いない。

東京からトロントまでエア・カナダ直行便で12時間。国内線に乗り継いでセント・ジョンズまで3時間。

● Ryan Mansion(英語):https://www.ryanmansion.com/

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